PicNic
決して命を軽んじるわけではない
「しょうがないな。やっぱりあたしが死ぬしかないな」と言って自らの命を絶ったココ。
ツムジにとって世界の終わりを見たときに見えた世界はどんなだったろう。
失ってから気づく取り返しのつかない罪をツムジならきっと背負って生きていける。というより、生きていってほしいと強く願う。
尊うべき存在のためなら何でもできるココの姿。もしかするとココにとってはどうでもよかったのか?う〜ん、難しい。
でも最後の「瞬間」。そこに全てが注ぎ込まれていたと思う。お互いの想いがね。
「おれは信じる。信じるものは救われる」そういうツムジは言う。神の存在を否定していたツムジが世界の終わりが書かれた聖書に神の存在を信じる。
「神は親だ」と言うココ。自分が生まれたときに世界が生まれ自分が死ぬときに世界が終わるという。
確かに人間全体として考えればツムジの言うとおりかもしれない。むしろその考えは一般的とも言えると思う。しかし個人で考えた場合、ココの言うとおりだと思う。ぼくはココの世界観にはっとさせられた。
二人とも同じことを言ってるのに。世界の厳しさ、尊う神々しさに打ちのめされる映画だ。
review 2000.3. 7
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