父、帰る
タイトルからは想像もつかないほど、すごく心に染みる映画でした。
自分の気持ちを相手にうまく伝えられないばかりか、相手に誤解を生ませてしまう。でも想いは人一倍で。まぁいわゆる不器用なんだよね。そんな父。自分と重ね合わせてしまう。でもすごいのはラストシーン。反発する息子をある程度突き放してしまうのに、そのときは違った。息子に誤解される事を嫌がり、その誤解を解こうと逃げる息子を追いかける。そして・・・。
心を閉ざしてしまうと相手をよく見れなくなってしまう。被害妄想に陥ってしまう。父に対して心を閉ざしてしまう息子。自分と重ね合わせてしまう。自分の想い通りにならないとすぐに反発してしまう息子。父親の息子を教育する姿勢でも、すぐに反発する。そして本当に自分は愛されてないと錯覚する。父親の深い愛を知ったときには・・・。やっと現実を受け止め、感情を解放するシーンは何かほっとした。
映画の中にいながら、映画の中の時間をやり直したいと思うほど映画の中に入れた久しぶりの映画だった。
review 2005.10.31
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