悪童日記
アゴタ・クリストフ著
はっとさせられる結末だった。
淡々と綴られる出来事。シリアスな出来事が残忍性、本質、事実、嘘、欲を交えて続く。
決してお涙ちょうだいや同情してほしいとか共感してほしいとかそういう書き手の思いは一切感じることはなかった。ただ淡々とシリアスな出来事が続くのである。
だから一つ一つの出来事に自分なりの考えを描くのは止めて、読み進めた。「事実」が恐くなったし、嫌悪もしたが、「真実」から目をそらさないようにした。
そして最後のくだりで「えっ!?」物語は終わった。
review 2007.5.30
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